グレープフルーツミントのスコーンが焼き上がると、オーブンの扉を開けた瞬間に、春の芽吹きを思わせる淡い緑色が目に飛び込んできます。
それは、どこか朝露に濡れたばかりの若葉のような、少しくすみを帯びた優しい緑。
眩しすぎる日差しの中にある色というよりは、薄いカーテン越しに届く、やわらかな光に溶け込んでいるような色合いかもしれません。
刻んで練り込まれた葉の粒が、生地の焼き色と重なり合って、まるで静かな森の地面に木漏れ日が落ちている景色を眺めているような心地になります。
この色をじっと見つめていると、心の奥に溜まっていた熱が、すーっと引いていくような穏やかな余白が生まれます。
深呼吸をひとつ、自然に誘われるような、そんな静かな潔さがこの緑には宿っているように思えます。
家事の合間にふと椅子に座ったときや、読みかけの本を閉じた瞬間の、何でもない日常の隙間にこの色はしっくりと馴染んでくれるでしょう。
主張しすぎない控えめな色彩は、忙しく動かしていた指先を止め、自分だけの時間を取り戻すための小さなしるしのような役割を果たしてくれます。
お気に入りの器にのせて、ただそこにある色を眺めるだけで、今日という日が少しだけ丁寧に感じられるから不思議です。
形にできない幸福な予感は、案外こうした素朴な色合いのなかに、静かに隠れているものなのかもしれません。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このグレープフルーツミントのスコーンというハーブスイーツの『受講生の時間の中のハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/174495/
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