【お客様を見続けて気づいた事】「また焼きたい」と思える日が、一番いい一日なのかもしれません

2026年07月20日 01:27
日本ハーブスイーツ協会

日々お菓子を作り、お客様とお話ししてきました。

その中で、不思議に感じてきたことがあります。

お菓子作りが長く続く方は、

「上手に焼けました。」

よりも、

「また焼きたくなりました。」

と話されることが多いのです。

最初は、その違いがよく分かりませんでした。

でも長い時間の中で、少しずつ答えが見えてきました。

〜「できた」より、「またやりたい」〜

何かを始めると、つい結果を求めてしまいます。

きれいに焼けたか。

失敗しなかったか。

思いどおりにできたか。

もちろん、それも大切です。

でも、お菓子作りは結果だけでは終わりません。

「また焼こう。」

そう思えたなら、その日はもう十分豊かな一日だったのではないでしょうか。

〜暮らしは、小さな楽しみでできています〜

毎日お客様を見続けてきて感じることがあります。

暮らしを楽しんでおられる方は、大きな出来事を待っていません。

季節の果物を見つけた日。

お気に入りの紅茶を淹れた午後。

焼きたてのクッキーを一枚味わう時間。

そんな小さな出来事を、大切にされています。

お菓子作りも、その一つなのだと思います。

〜上手になることは、あとからついてきます〜

「もっと上手になりたい。」

その気持ちは素敵です。

でも、今まで見てきて思うのは、上手になった方ほど「上手になること」を忘れて楽しんでおられるということです。

焼き色を眺める。

香りを感じる。

家族と「おいしいね」と笑う。

その時間を積み重ねているうちに、気づけば技術も育っています。

〜ハーブは、「もう一度」を連れてきます〜

ハーブスイーツを焼いていると、

「今度は違う香りでも試してみよう。」

そんな気持ちになります。

植物には、一度で終わらせない魅力があります。

カモミールのやさしさ。

レモングラスの爽やかさ。

レッドローズの華やかさ。

一つ知ると、もう一つ知りたくなる。

その積み重ねが、楽しさを少しずつ広げてくれます。

〜お客様から教えていただいた言葉があります〜

あるお客様が帰り際に、

「来週のお休みに、また焼いてみます。」

と笑顔で話してくださいました。

私は、その一言がとても嬉しかったのを覚えています。

お菓子を好きになっていただけたことよりも、

「また焼きたい。」

と思っていただけたことが嬉しかったのです。

〜今、私が思うこと〜

毎日毎日お菓子を作り続けてきました。

振り返ると、幸せだった日は、大きな賞をいただいた日でも、特別な出来事があった日でもありません。

「今日も焼いてよかった。」

そう思えた、ごく普通の一日でした。

だから私は、お菓子作りを続ける理由を、技術の中には見つけませんでした。

暮らしの中に見つけました。

もし今日、お菓子を焼いて、

「また焼きたいな。」

そう思えたなら、その一日はきっと、とてもよい一日だったのだと思います。

お客様や自分自身を見続けてきて、私はその小さな気持ちこそが、長く続く趣味のいちばん大切な種なのだと感じています。


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