レモンタイムとぶどうのカトルカールを切り分けると、断面からふわりと、午後の柔らかな光を含んだような、淡い淡いレモンイエローが顔を出します。
摘みたてのハーブを刻み込んだ生地は、どこか初夏を待つ庭の空気のような、清々しくて少しくすんだ緑が点々と混じり、見ているだけで心がほどけていくようです。
その色は、高い空から降り注ぐ陽光というよりは、木漏れ日が白いテーブルに落ちて、静かに揺れているときの優しさに似ているかもしれません。
窓辺で本をめくる指先に、ふっと重なる影のような、穏やかな時間。
そんな、形のない透明な空気の色を、この小さなお菓子はそっと閉じ込めているように感じられます。
焼き色のついたぶどうの、瑞々しくも深い紫がアクセントになって、淡い色彩に奥行きを与えてくれています。
このお菓子と目が合うとき、私たちは忙しない日常の端っこで、自分だけの「余白」を思い出すのでしょう。
お気に入りのティーカップに温かい飲み物を注いで、ただ静かにこの色を眺める。
それだけで、ささくれ立っていた気持ちが、いつの間にか角の取れた丸いものに変わっていくのがわかります。
特別な日ではなく、なんてことのない普通の一日にこそ、この控えめな色彩はそっと寄り添ってくれるはずです。
それは、誰かに見せるためではない、自分自身を慈しむための、小さなしあわせの合図。
お皿の上に広がる穏やかな景色を味わうとき、心はどこか遠くの、名もなきハーブ園を旅しているのかもしれません。
そんなひとときが、あなたの暮らしを、静かに、豊かに彩ってくれるように思えます。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このフレッシュレモンタイムとぶどうのカトルカールというハーブスイーツの『受講生の時間の中のハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/174510/
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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]