〜あとがき〜
色というものは、目で見ているようでいて、ほんとうは、もっと奥のほうで受け取っているのかもしれません。
カモミールのやわらかな黄色も、
ミントのひんやりとした緑も、
ラベンダーの静かな紫も。
それぞれが、ただ「色」としてそこにあるのではなく、
そのハーブが過ごしてきた時間や、
触れてきた光や風の記憶を、そっと
含んでいるように感じられます。
そしてその気配は、お菓子という
かたちに変わったときにも、
不思議と、どこかに残り続けます。
口にした瞬間に広がるのは、
味や香りだけではなく、
どこかで見たことのあるような、
けれど思い出せない風景のようなもの。
色は、説明するものではなく、ただ、
受け取るものなのかもしれません。
この巡目で触れてきた色たちが、
それぞれの方の中で、小さな記憶や
感覚と静かに重なっていれば、
それだけで、十分なのだと思います。
そしてまたどこかで、ふとした
瞬間にその色がよみがえったとき、
ハーブスイーツの時間も、
いっしょに思い出していただけたなら――
それはきっと、とてもやさしい再会になるのでしょう。
日本ハーブスイーツ協会
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