ハーブの香りって、
ふとした瞬間に、すっと心に入ってくることがありますよね。
強く主張しているわけではないのに、
気づけば、少し気持ちがゆるんでいたり。
なんとなく、呼吸が深くなっていたり。
「どうしてこんなふうに感じるんだろう?」と
思われたことはありませんか。
少しだけ、その仕組みをやさしく見てみましょう。
ハーブの香りのもとになっているのは、
植物が持っている「香りの成分」です。
葉や花にふれると、ふわっと香りが立ちのぼるのは、
その小さな成分たちが空気の中に広がるからです。
そしてその香りは、鼻から入って、
すぐに脳のある場所へと届きます。
ここが少しおもしろいところなのですが、
香りは、他の感覚よりも少しだけ特別な通り道を持っています。
目で見たものや、耳で聞いた音は、
一度「考える場所」を通ってから理解されますが、
香りは、もっとダイレクトに、
感情や記憶に関わる場所へ届くと言われています。
だからでしょうか。
たとえば、
昔の風景を思い出したり、
どこか懐かしい気持ちになったり。
言葉にする前に、
「なんとなく好きだな」と感じることがあります。
ハーブの香りがやさしく感じられるのは、
こうした働きも関係しているのかもしれません。
もうひとつ、ハーブならではの特徴として、
香りの「強さ」がちょうどよいという点もあります。
お菓子に使われるハーブは、
主張しすぎず、でも確かにそこにある。
その“ちょうどよさ”が、
受け取る側の感覚に、やさしく寄り添ってくれます。
強すぎると疲れてしまいますし、
弱すぎると気づかれません。
ハーブの香りは、
そのあいだを、そっと行き来するような印象があります。
ハーブスイーツにすると、
その香りはさらにやわらかく広がります。
焼き菓子の温かさや、甘さと重なりながら、
香りは角が取れて、丸くなります。
食べたときに感じるのは、
ただの「味」だけではなくて、
どこか、空気や時間ごと味わうような感覚。
それもまた、ハーブの香りが持つ
不思議な魅力のひとつです。
もしこれからハーブスイーツに触れる方は、
ぜひ一度、香りに少しだけ意識を向けてみてください。
「いい香りだな」と思う、その感覚。
そこには、言葉になる前の、
小さな心の動きがあるのかもしれません。
やさしく整えながら、
ハーブスイーツの世界を、少しずつ味わっていただけたら嬉しいです。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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